217866 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

  天使がふたり

嚥下障害について


嚥下障害。嚥下とはゴックンすることです。

NICUでミルクの練習が始まってすぐ異常は見つかりました。
哺乳瓶の乳首で普通に飲ませると3口も飲まないうちにムセてしまうのです。
初めはただ下手なだけなのかと、看護婦さんがいろいろな練習をしてくれました。
綿棒にミルクを含ませて飲ませてみたり、シリンダーで少しずつ与えてみたり。
でもやっぱり上手にならないため検査開始。

嚥下のリハビリ専門の先生にso-がミルク飲んでる姿を見て貰ったり、
脳のCTを摂ったり、
喉のファイバー(喉に鼻からカメラを入れるもの)をしたり、
ごっくんする姿を造影検査してみたり。
(後で分かったのでが、連続して撮影し続けるこの造影検査はすごい被爆量だそうです)
結果は造影検査以外は異常なし。
造影で、少量の液体が気管のほうに流れていることが分かりました。

でも結果を聞いたものの、里帰り先の病院でずっと見てもらうことはできず、
鼻からのチューブでミルクを注入したまま退院させてもらい、紹介状を書いてもらって栃木の病院に移りました。


栃木の大学病院で、嚥下のリハビリを受け始めました。
小児科の先生からは、呼吸器官の専門の先生がいる東京の病院を紹介してもらい
so-が5ヶ月になる頃検査に行きました。

そこで再び喉のファイバー検査をして、やっと分かったこと。
so-は気管と食道を分ける部分の形状に異常がありました。
撮れた映像からは、手術が必要な程度かはまだ分からなかったのですが・・・
詳しい検査を希望するなら、2泊くらい入院が必要なので、まだ検査に行ってません。

その後のリハビリで、8ヶ月頃にはトロミをつければミルクも100ml以上飲めるようになりました。
6ヶ月を過ぎた辺りから少しずつ飲める量が増えてきたのは、やはり体の成長と共に
喉が太くなってきたからではないかとリハビリの先生がおっしゃってました。
調子が良ければチューブをはずして口からのミルクだけで過ごすことができるくらいになりました。

ただその頃から冬になり、風邪を引いては肺炎を繰り返すようになりました。
予定していた鎖肛の手術もどんどん延期になったまま春になりました。
口からミルクを飲んで誤嚥からの肺炎かは分かりませんが、否定はできません。
先生とも相談して、しばらく口からのミルクはやめて注入だけにして
手術を先に済ませることにしました。

手術が順調に出来たとして、あと5ヶ月くらい口からミルクはお預けです。
ちょっとかわいそうですが、1歳を過ぎるその頃にはまた喉も成長して
上手に飲めるようになってくれてることを祈るだけです。


2005/04/12


© Rakuten Group, Inc.